日産 SAKURA 試乗
日産SAKURAに試乗しました。
モニターに当選、一泊二日の試乗です。
試乗前にスーパーの駐車場で右前に「・・・1」ナンバーのSAKURA発見!ぼちぼち見かけるようになってきました。
ディーラーまで受け取りに。
基本操作を教わってからディーラー付近を一回り。散々言われていますが、軽自動車とは思えないパワー(トルク)と落ち着きです。
■ 航続可能距離:154→125(29km 実際43.8km)
一般国道。ECO、ACほとんどoff
外気温20°Cを切るくらいですが、ACだと冷房、暖房が交互に切り替わります。日差しもあり車内が暖かく窓の開閉で調整した方が心地よく、そのためACoff。
e-pedal オフだと違和感無く、一般ガソリン車と同じ感じで空走します。省エネ目的と電気っぽさが嫌いでは無いので、e-pedal on!
それでもアクセルオフでの減速はさほどキツく無く、さらに停止まではいきません。ブレーキを踏まないと止まりません。停止からオートパーキングまでしてくれると楽ですけど、アクセルペダルをずーっと操作してなきゃいけないのも大変なのかな。他のEVでは長時間の試乗は出来ていないので、今後の探求点です。
一時間もせずにお尻が痛い感じ。ポジションのせいで背中が浮くから?テレスコがないのでペダルに合わせるとハンドルが遠くなる。慣れればもう少し耐えられるようになるだろうけど、長時間は辛いかもしれませんね。
■ 航続可能距離:125→99(26km往 実際11.7+2km=13.7km)
一般道からちょっと山道(トップの写真のところまで)
国道ではあまり静かとは感じなかったけど、いつもの道を走ると確かに静か。出だしはとんでもなく静かで上品。ただしあくまで低速では。
■ 航続可能距離:99→91(8km復 実際11.8+2km=13.8km)
一般道、帰り道
坂道は下りがあっても(34km往復実際27.5km)回生しきれず燃費悪化。
後で聞くと、三菱「回生狙いはB、こまめに切替」日産プリンス「B常用、回生も減速も感覚的にピッタリ」だそうです。初めに聞きたかった。
リヤゲートは軽いですが音も軽く、開いた時にさらにゴトンと音が鳴りました。なんだろう?
また何かのたびに電子音がしますが、何を伝えようとしているのか不明。走行中はメーター周りを見ても不明なことが多々。慣れもあるだろうけど。電源切って降りるときに鳴るのは一体何?
■ 航続可能距離:91→71(20km 実際2.1+5.1+5.9=13.1km)
一般道、夜間
照明+エアコン オン(暖房)にした途端、走行可能距離が減ります。
なんと高級装備満載なのに、自動防眩ミラーでは無い。手動切り替えには久しぶりに乗りましたが、ミラーが遠い。切り替えに届かない人、いないのかな?
■ 航続可能距離:71,70→73→67(6km 実際2.8+2.4+1.1=6.3km)
一般道
スタートは前日の数値のまま。この日はライト、エアコンOFFなので、すぐに伸びました。
■ 航続可能距離:66→61(5km 実際1.7+1.0=2.7km)→充電→133
一般道
550円で30分急速充電。39%から81%へ。30分単位の課金でした。
■ 航続可能距離:133→77→71?(62km 実際30.1+14.3=44.5km)
高速と一般国道、ACon、Sportsモード
充電したので故意に贅沢運転。
高速では軽の「頑張ってます」の苦しげなエンジン音が無いので頭打ち感も無く、アクセルベタ踏みの必要もなし。リミッターが効くまで加速は途切れません。形状から風切り音は大きいですが、トータルの音は普通車レベルには収まっています。
導入路のロールはバッテリーのおかげでさほどではありません。タイヤのグリップだけを気にすれば良い感じ。やっぱりフロア下が重い効果は大きいです。
ハンドルの上の方に届かないので諦め、ハンドルの保持位置を下げているとお尻も大分楽にはなってきました。やっぱり慣れですかね。
高速を降りた後、一般道国道からディーラーに返却しました。
バッテリーの残量を記録すればよかったけど、あまり変化が無いので覚えられません、と言うか忘れてしまいました…。車載メーターのトータル距離は、ここの数値より若干多くて140km少々でした。
短距離での気楽さ、高速まで含めての快適さ、更にVtoHや非常用バッテリーとしての利用を考えると、日常のメインの足としてはベストだと思います。ガソリン、更にディーゼルは短距離の繰り返しに弱いので、電気の手軽さは下駄がわりとしてありがたいです。懸念事項の北国の寒さへの対応力も、この初めての冬を越せば色々と事例も出てくるでしょう。
…しかし、マルチ用途にはちょっと荷室が狭いので2台持ちを考えるとしても、用途の割り振りをよく考えてもう一台を選ばないと二台でも足りなくなりますし、特徴を生かせない気がします。
太陽光発電の蓄電池として使うと、日の差す昼間は出掛けられなくなりますネ。結局蓄電池は家にも欲しくなります。容量の増量には使えますが、その程度ってことに。
更に言えば給電、意外に値段が高い。自宅以外ではガソリンに比べても割高なのでは?
例:30分で1500円(他の販売店での案内)
今回はカードなしでも割に安いところを見つけられたので良かったのですが、各社、無料給電をやめています。月額払って会員になって、更に時間で課金されるとかなりの金額になってしまいます。
特に今のように給電充電能力に関係なく時間での計上では、SAKURAのように能力の小さい方は圧倒的に不利になります。
この後、三菱自動車で兄弟車eKXEVの試乗に行き、話を聞いて来ました。(詳細は別記事に)保証は日産より長く、またバッテリー不良(8年or16万kmで66%)は全交換(日産は66%回復までのセル交換)。メンテナンス費用も抑えられそうだし、ディーラーでの給電費が日産より安いです。SAKURAの方が圧倒的に台数は出ているようですが、eKXEVの方が安く上がりそうです。
電気料金が上がってることや(それでもガソリンよりは安そうだけど)給電の手間(設備が少ない、時間がかかる)や価格、さらには値上がりした本体の価格に自家給電の準備など、考えてると急激に電気自動車への熱が冷めてきてしまいました。
否が応でも電気だけになりそうな情勢ですが、先には電池の改良や全個体電池、話題のペロブスカイト太陽電池などもあり、慌てずに世の中の流れに合わせていけばそれで良いような気がしてきました。個人的に期待してるのはアンモニアですが。
<現評:慌てず騒がずeKXEVも検討すべし>