ホンダ CIVIC TypeR(FL5) 試乗
CIVIC TypeR(FL5)に試乗してきました。
外見から
リヤフェンダーがボディと一体化して、ウィング、リヤコンビとの一体感も増し、ツギハギのチューンドカーの雰囲気は無くなりました。
斜め後方からのラインが筋肉っぽく、まるっきり大人のマッスルスポーツ。リヤコンビの垂れ下がり具合は、Porscheか180SXか、なんか懐かしい感じがします。ホイールは開口部が増えた…訳でもなさそうだけど、迫り出しているのかディスクがハッキリ見える気がします。
給油口の蓋が異様にでかいです。CIVICを電動化してからの給電口の使い回しを考えているのかも。
(これら、写真も撮ったのですが、ウキウキしすぎか、まともなのが無かったです…)
前モデル(FK8)の気になった点
▼ 標準のコンチネンタルがウェットでは感触が薄くなり、実際滑りやすい。そんなに柔らかい訳でもないのに減りも早い。何故選んだのか疑問。
▼ タイヤが薄すぎ、すぐにサイド、ホイールがやられる。公道用じゃ限界じゃないの?
▼ ミッションが一部渋い時があり、シフトミスが時々。
(大抵加速中のシフトアップ時。ギアが入る前にアクセル踏んで空ぶかしになってしまう。まあ、腕でしょうけども。)
▼ シフトノブが夏は熱くて、冬は冷たすぎて、直接さわれない!左手袋を置いておく必要あり。
改良点、水野和敏さんの指摘は潰してきたようです。
リヤウィングの付け根の太さが空気の流れを悪くする、ボンネットダクトの流れは吸排気が逆、リヤ剛性がフロントが高い分不足気味、などなど。前輪のエアクーリングも言ってたかもしれません。
乗り込むと、シフトノブが逆ティアドロップになってます(前のFK8のマイチェン後から)。前のまん○と比べるとちょっと存在感が希薄、にぎりを確かめてしまう瞬間があります。小さくなっているようなので頼りない感じ。慣れでしょうけど。
温度がどうなるかは、わかりませんでした。要確認。でも相変わらずアルミなので期待薄ですね。
ギアはきっちり入ります。吸い込まれる、とは言わないけど多少押し込みが弱くても受け止めて、外れない。段付きや引っ掛かりは全く、本当に全く感じなかった。柔らかめに、コトコト入ります。先にある歯車の存在が消えてしまいました。本当に柔らかい。
エンジンは確かに吹け上がりが良くなって、下のトルクが若干厚く感じます。低回転でも踏み込んだ時のもたつきが無く、もちろん上は7000まで躊躇なく軽く吹け上がります。ただ、限界近くの一伸びが弱くなったか、感じにくくなったかも。下が厚いので相対的に。
足はさらに剛性感が増し、きっちりトレースします、淡々と。前後とも!
トルクステアやブレは感じません。動き出しさえすればタイヤはフルスロットルでも負けない。前モデルはそれなりにステアリングに手応えがあり、3速でもホイールスピンしていました。
ドライブモード、コンフォートの微振動の吸収具合がよくなってます。インチダウンの効果か、衝撃も薄れてます。リヤの跳ねは更に落ち着いたというか、ほとんど無くなってしまったようです。
あとは多少厚くなったミシュランタイヤ(元々ミシュランはサイドが分厚いらしい)のおかげでエッヂがやられにくくなる事を祈ります。
残っていたホットハッチ臭、荒削りな部分(猛々しいデザインも)が薄まり、ホンダセンシングなどの安全装備に、オートハイビーム(単純なタイプらしいですが)、ACC(一昔前みたいな、停止せずに30km/hでキャンセル)も一応ついて、ジェントルなスポーツカーになった感じです。
< 現評:いい車だ>